花粉を水に変える?~ハイドロ銀チタンとは
常々自分は花粉症ではないと言い聞かせているのですが、そろそろ怪しいと感じていた時に、ふと目に留まったワード「花粉を水に変える」。
※この記事ははてなブログに投稿したものに加筆修正を加えた記事です。
花粉を水に変えることができるのか
私もほんの少しではありますが電気化学などを触れていました。
もしも花粉を水に変えることができるのであれば、かなり画期的な技術です。
花粉に特異的に作用するのかどうかにもよりますが、蛋白質を迅速に分解することができるのであれば水不足に対する懸念は払拭されるといった環境問題の解決の一助になるだけではなく、軍事面でも応用することができてしまいます。潜在的ではありますが、ものすごい技術です。
根拠を探してみる
インターネットではありますが、いろいろと探してみると次のような論文がありました。
アレルギー性鼻炎及び花粉症に対するハイドロ銀チタンシート(HATS)の臨床的有用性の検討
(社会医学研究.第 34 巻 1 号.Bulletin of Social Medicine, Vol.34(1)2017)
http://jssm.umin.jp/report/no34-1/34-1-06.pdf
私の理解が足りないだけかもしれませんが、この論文に目を通しても首を傾げるところがあります。
ハイドロ銀チタン Hyd[AgTiO2] とは
光触媒として酸化チタンは有名ですが、このハイドロ銀チタンというのは初耳です。
先ほどの論文を読んでも疑問点が出てきます。
私の知識が不足しているだけかと思いますし、新しい技術ということで興味があります。
余談ですがこのハイドロ銀チタンに登録商標マークがありました。
追記(H30.4.16)
コメントをいただき再度検索をかけたらヒットしたため、従前の記述は削除しています。
より詳細な根拠を知りたい
現在は司法書士として業務を行っていますが、ときどき研究をしたくなります。
だからこそ、より多くの情報と根拠を知りたいですし、その応用などを考えてみたいです。
調べているときに目に留まった弁護士の川村哲二先生のブログに目が留まりました。
ブログでも言及されていらっしゃいますが、もしも花粉を水に変える効果がない、もしくはほどんどないということになれば問題です。
研究者としての視点から、また消費者保護の視点から不実証広告制度(景品表示法7条2項)を使って、関係企業に対して「花粉を水に変える」ことについての根拠資料を提出するよう消費者庁にご対応いただきたいですし、根拠があるのであれば個人的には大発見だと思います。
追記
ヤフーニュースにも記事があります。
問題が指摘された「花粉を水に変えるマスク」の経緯と顛末(追記あり)
すごくよくまとめられていると思います。
ディスカッション
コメント一覧
「ハイドロ銀チタン」についてはDR.C医薬株式会社がいくつか商標登録を受けてます。
特許・実用新案については不明です。
八十屋多胡作様
再度検索を行い商標の確認がとれましたので、該当する箇所については削除してあります。
ご指摘ありがとうございました。