相続と遺産承継(相続財産整理)

遺産承継(相続財産整理)業務って?

遺産承継(相続財産整理)整理業務とは、相続人の方から依頼を受け「遺産管理人」として基本的に全ての相続に関する手続きを代行するサービスを指します。
法令上、遺産承継手続きのために任意相続財産管理人となり業務とすることを認められているのは、司法書士と弁護士のみです。
大手銀行から信用金庫に至るまで、故人資産の残高開示等に応じてもらい相続財産を調査するのですが、遺産には不動産が絡んでいることが多く、この不動産の名義変更は司法書士が長年行っている業務のひとつです。
原則として相続財産全部を承継(整理)の対象としていますが、遺産相続の一部のみでもご利用戴けます。

相続手続きは手間がかかる

相続の手続きは死亡届や相続税の申告など期限が決まっているものもあります。
遺産(相続財産)がいくらなのかを調べた上で、どのように分けるのかを話し合って決める(遺産分割協議)必要があります。法律上はどのような割合なのか、そこからどれくらい相続割合を修正するのか話合いをまとめなければなりません。
預金の解約などでは戸籍が必要ですが、亡くなった方(被相続人)が生まれてから亡くなるまでの戸籍を集めないと銀行などは手続きに応じてくれません。
他にも保険金の解約や株式の手続きが必要となるケースもあります。

このように、相続に伴って必要となる手続きがたくさんあるのですが、それを個人で行うことは手間がかかります。

遺産整理の流れ

相続人の調査

遺産の分割は相続人全員で話し合わなければ効力がありません。 亡くなった方の戸籍は生まれたときにまで遡って調べることによって、相続人が誰なのかという相続人確定作業を行うことからはじめます。
春日井で亡くなったとしても生まれが名古屋だったときには少なくとも春日井市と名古屋市で戸籍(除籍)謄本を取得する必要があるのですが、場合によっては北海道や福岡といったところで生まれている方の場合は戸籍(除籍)謄本を取得するのも手間がかかります。
場合によっては生まれが福岡で一時期大阪や東京に本籍を移していて、亡くなったところが名古屋といったように本籍地を何度も移されている方は、それぞれの役所で取得しなければなりません。

相続財産の洗い出し

預貯金の残高証明をとって確定させるだけではなく、後から山林を共有で持っていたことが分かったというケースもあるため、ご自宅以外の不動産があるかどうかを調べます。
他にも株式などの有価証券があればそれらの価格を調べることになります。
これらプラスの財産(積極財産)だけではなく、マイナスの財産(消極財産)も調べる必要があります。
このマイナスの財産は借金だけではなく、医療費といったものも含まれます。
葬儀費用については遺産で支払うものではないというのが原則ですが、相続人全員の同意があれば遺産から葬儀費用を支払うことができます。

相続放棄を選択するかどうか

プラスの財産とマイナスの財産を計算した上で、マイナスの財産の方が多い(債務超過)というときは相続放棄を検討することになります。
相続放棄は一部の財産についてだけを放棄することはできないことに注意する必要があります。

話合いと分配作業

相続人全員でどのように分けるのかをしっかり話し合った上で、その内容に従って金融機関での口座解約(払出し)や不動産の名義変更など相続財産である遺産を分配していきます。
春日井に住まわれていたからといって普段使いの銀行口座は春日井の支店(たとえば勝川支店)ばかりとは限りません。一部のメガバンクは春日井に支店がないために名古屋支店で手続きを行うケースもあります。

遺産承継(遺産整理)の費用

個別の遺産承継手続きを依頼する場合も含みます

遺産(相続財産)のすべての手続きではなく一部だけ手間だから依頼したいということも可能です。
※不動産の名義変更(相続登記)に必要な登録免許税や郵送費といった実費も別途発生します。
 出張を要する業務については日当も別途発生します。

当事務所の報酬明細については「報酬規定」でご確認ください。

なお、お見積りは無料です。 お見積りも無料となっておりますので、お気軽にご相談ください。